昭和31年 |
大手メーカーに勤めていた風間久松(きゅうまつ)は、会社を退職し久松湯を開業することを決意しました。 それは、一般家庭の風呂普及率がまだまだ低い中で銭湯の需要は高いことと、なによりも「地域のコミュニティの場」をつくりたいという強い想いからでした。 |
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昭和42年 昭和60年 平成14年 |
釜、配管、浴場タイル等を改修する中普請を行い、浴場の壁画もペンキ絵からタイル絵へと替えました。 そして家庭風呂の普及率向上に際して、銭湯の入りやすさを高めるために、30年近くもの間続いた番台方式もカウンター方式へと変更。 |
平成23年 |
平成23年、新たな釜の入れ替え時期を目前にして、東北地方太平洋沖地震の影響で煙突が傾むくなど、公共的な建物の安全対策、環境負荷等に関しての公衆浴場の責任を強く感じて、施設及び設備のすべてを刷新することを決心しました。 |
平成24年 |
はじめから新たな久松湯の検討をスタートさせ、地域のコミュニティの場として、現代的で魅力的な公衆浴場を実現するために建築家と共にさまざまな検討を繰り返しながら、一方でお湯自体の魅力を取り入れることを決意。温泉掘削計画に着手することとしました。 |
平成25年5月 |
温泉掘削に関連する許認可取得を経て久松湯敷地内に無事温泉掘削が完了。 地下1,500mからの温泉は、様々な効能に恵まれたナトリウム一塩化物強塩温泉高張性中性温泉でした。 |
平成25年6月 |
新たな施設は天然温泉が引かれた露天風呂だけでなく、浴場内のどこにいてもまるで露天風呂に入っているように自然が感じられる施設「雑木林の中の公衆浴場」というイメージで設計が進められました。 浴場内には大型の可動トップライトを設けるなど、さまざまな新しい試みを採用して設計が完了します。 |
平成26年3月末日 |
平成25年度の東京都、練馬区の助成金事業として各者の完了検査を経て無事に竣工。 |
平成26年5月 |
新たに「天然温泉 久松湯」としてリニューアルオープンしました。 公衆浴場は「地域のコミュニティの場」であるという創設者の一貫した考えが現代に活かされた施設になっています。 |